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たくさんのパン

パン屋の仕事内容

パン屋の仕事内容は大きく分けて、レジや接客などを行う「販売」とパンを作る「製造」の2つに分かれます。

販売

販売=レジ業務というイメージがあるかもしれませんが、レジ以外にもさまざまな業務を対応するのが特徴です。
開店時間はお店によって異なりますが、大抵7時〜8時くらいに開店するところが多く、販売スタッフはこの時間帯から出勤します。

レジ業務

レジ打ちをはじめ、パンの袋づめや希望に応じて食パンのカットなどを行います。
バーコード対応しているお店もあれば、商品ごとに値段を入力するスタイルのお店も多いため、たくさんのパンを販売しているところほど、そのぶん名称と値段を覚えなければなりません。

値段を間違えることなく打つ正確さはもとより、パンの形をキレイに保つような袋詰めの技術が求められます。
常連の方がよく来る朝は、とりわけレジが混みやすいので、その時間はレジ打ちの仕事を多く任されます。店によっては夕方から閉店にかけてパンの割引を実施しているため、その時間帯もレジが込み合うでしょう。

品出し

焼き上がったパンを棚に並べます。焼きたてをお客様にお知らせするために、明るい声でアピールするのも重要なお仕事の一つです。お店によってはタイムセールが実施されるため、その際はお客様へのお知らせを定期的に行います。

また、品出し中は、お客様から商品について質問されるケースも。
特に季節限定のパンや新商品は目を惹く商品であるぶん、質問される頻度が多くなるため、新しい顔ぶれが提供される際はすぐに覚えましょう。

それぞれのパンの特徴や売り、保存法など、一つひとつ覚えるのは時間がかかるものです。もし知ったかぶりでお客様にあやふやな情報を伝えるとクレームになりかねません。

中には、食物アレルギーがあるお客様もいらっしゃるので、使われている食材はもとより、知らない点は先輩に質問して確認しましょう。

ドリンクの注文や提供

イートインスペースがあるお店では、ドリンクの注文や提供も行います。中にはコーヒーを扱う店舗もあるので、豆の特徴や種類などに詳しくなれるのも利点です。

朝はモーニングサービスや食べ放題、お昼はランチを提供しているところでは、その時間帯にとりわけ注文・提供のお仕事が集中するかもしれません。

パンを購入したお客様の反応が見れるスペースなぶん、あちらからも従業員の様子が把握できるため、見られていることを意識しながら仕事を進めましょう。テイクアウトのお客様がいないからといって、従業員同士でおしゃべりするのは禁物です。

それ以外の業務

レジの混み具合も確認しつつ、パン棚を整理し、トレーやトングの整理・補充などを行います。お店の閉店時間になると、お客さまが使用したトレーやトングを洗い、その置き場所をキレイに清掃。

ドリンクを作る機械があれば、それを分解して洗浄するのも大事な仕事の一つです。店内の掃除や明日の準備も行います。

製造

パンを作りたい・パンの技術を学びたいという理由で、パン屋のアルバイトを希望する人も多いことでしょう。製造で行う仕事はパン屋によって異なります。

パンの製造

お店によってパンの製造形式は異なるのが大きな特徴です。
すべて店内で手作りしている場合もあれば、工場で作られた生地を店内で成形するスタイルや、冷凍したパンを焼くだけといったところなど、働くパン屋によって対応できる業務は違ってきます。

店内ですべて手作りするのは個人店が多く、生地作りをはじめ、成形や焼き、パンのデコレーションを行います。
菓子パンに入れ込まれているクリームを従業員が作るお店もあるため、パン作りをいちから学びたい方に適した職場です。

未経験でも採用されることが多く、働き始めは簡単な作業を行い、徐々に難しいパンの製造を任されます。
パン製造経験者やパン作りが趣味の人など、その人の力量によっては、比較的早い段階から一つの商品の工程の大部分を任されるようです。

一方、工場で作った生地を成形するお店の主な仕事は、成形やデコレーションです。
冷凍パンをオーブンで焼くことに特化したお店の場合、オーブン管理を中心に行うそうなので、流れ作業が好きな人・同じ仕事を楽しめる人は、この製造形式が適しています。

製造の仕事に興味がある場合は、面接時にどのような製造スタイルで、任される仕事は何か確認しましょう。

材料の管理

パンを手作りしているお店では、小麦粉やバターといったパンの材料が常備されています。
それぞれの材料の個数を確認し、賞味期限切れのものは破棄したうえで発注するのも大切な仕事です。材料が届いたら保管場所に搬入はもとより、使用時には運び出す作業があるため、力が伴う作業でもあります。

調理器具の洗浄や調理場の清掃

パン作り時に使用した調理器具には細かな汚れがついています。
汚れが残っていると食中毒の原因となり、お店の評判に大きく影響が出るため、一つひとつの器具についた汚れはきちんと落としましょう。キレイな環境を保つよう、調理場も毎日丁寧に清掃することが大切です。

パン屋で働くメリット

パン屋で働きたい人の共通点はパンが好きなことです。たくさんのパンに囲まれつつ、良い香りに包まれながら働けるため、日々幸せな気持ちで仕事に臨めるでしょう。そんなパン好きな方がパン屋で働くメリットとは何でしょうか。

パン作りの技術や知識が増える

パン製造のアルバイトを担当する場合、パン作りのスキルやノウハウを習得できます。
お店でいちからパンを手作りするお店で働くと、パン作りのコツや注意すべきポイントを教えてもらえるため、時間を重ねるごとにスキルが身につくでしょう。

お店によって経験者や製パン専門学校卒を募集していますが、中には未経験者でも採用するところもあるため、パン作り初心者の方でも働ける見込みは十分にあります。

また、日々、さまざまな種類のパンと触れ合うため、パンの知識が身につくのもメリットの一つ。
パンの美味しさが際立つポイントやクリームチーズと相性が良いパンの種類、温め方のコツといった知識が増えるため、よりパンを食べることが好きになるでしょう。

パンを安い価格で購入できる

お店によっては社割があるパン屋もあります。それに惹かれてパン屋でアルバイトをする方も多いことでしょう。
社割を活用し、季節限定や新作パンをお得に手に入れられるのは大きな魅力です。何より食費も浮くので大学生にとって大変助かります。

中には売れ残りのパンを無料でもらえるお店もあるようなので、パン屋のアルバイトを希望する場合は、社割や従業員特典をチェックしましょう。

新商品や試作品の試食ができる

自信をもって新商品をお客様に提供できるよう、多くのパン屋はスタッフの試食を行っています。
個人店では、商品化候補のパンをいくつか食べ比べ、その感想が商品づくりに活かされる場合もあるので、パン好きにとってやりがいを感じられる瞬間でもあるでしょう。新作のパンをいち早く味わえる、まさにパン屋で働く人ならではの特権です。

わりかし決まった時間帯のため働きやすい

お店によってまちまちですが、大抵閉店時間は19時くらいのところが多いため、勤務時間が限られています。早朝勤務や午前中、もしくは夕方までの勤務で、遅い時間まで働くことは基本ありません。

大学生の場合、授業が入っていない時間帯で働けるので、空き時間をうまく利用できます。ピークタイムのみの勤務や短時間勤務OKとするお店も数多くあるぶん、学校にもさほど影響がない範囲で働けるのは大きな魅力です。

ちなみに早番勤務になると、自然と早起きが身につくため、バイトのない日も朝早く目覚められるぶん、1日を有意義に過ごせるでしょう。

パン屋で大変なところ

パン屋に限らず、どのような仕事にもメリットがあればきつい面もあります。ここではパン屋で働くうえで大変なことをご紹介します。

朝が早い

朝が強い人には苦ではありませんが、朝が苦手な人にとって早朝出勤はなかなか大変なものです。朝、焼き立てパンを提供するぶん、スタッフによっては大抵4~6時に出勤します。特に冬の早朝出勤は、朝が強い人であっても気持ちを引き締めて出勤するそうです。

出勤後、すぐに業務に取りかかり、お客様の接客を行うため、とりわけ夜型の人は生活リズムを整えるまでに時間を要するかもしれません。

パンの種類と値段を覚えるのに大変

パン屋で勤務する際に覚えるべきことは、パンの種類と価格です。
スーパーやコンビニではバーコードがついているので、レジ打ちもさほど負担に感じませんが、パンにはバーコードがついていないぶん、商品と価格を同時に覚えなければなりません。

店によっては数十種類のパンがあり、中でも食パンは見分けがつきづらいため、特徴もしっかり確認する必要があります。

商品や価格を早く覚えられるよう、パンを棚に陳列する際は、値段や商品の特徴が書かれているカードを見ながら勉強しましょう。商品名のみが書かれたカードの場合は、パンのこだわりを書いたポップを自ら作成する方法もあります。

パンをつぶさないように挟むスキルが必要

お客様が選んだパンを袋に入れる際、トングを使いますが、そのパンをつぶさないように挟むのは難しいものです。
柔らかさがウリのパンやチョコレートでコーティングされたパン、フルーツがのったパイなど、すべての商品を崩さないように挟みます。これに関しては、力の加え具合を感覚で覚えるしかありません。
また、お客様から見て美味しそうに見える方向にそろえるテクニックも必要とのことです。

ただ、店によってはトングは使わず、手袋を用いて手づかみでパンを袋に入れるところもあります。トングの使い方に自信がない人は、自分の働きたい店がどのスタイルか確かめてみましょう。

体力勝負な面もある

たくさんのパンを提供するぶん、たくさんの生地をこねたり焼いたりします。食パンが売りのお店では、ときに10斤分以上の生地を一度にこねることもあるそうです。

焼けたパンを取り出す・重い鉄板の拭き掃除・小麦粉やバターの搬入など力仕事が多いため、慣れないうちは筋肉痛を伴うといわれています。

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